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個展に寄せて

 


                      中山公男 西洋美術史家 群馬県県立高崎近代美術館館長 

 大聖年を迎えて、古い汚れを落としたヴェネツィア、ここは以前から江花さんの祝祭的空間の舞台。しかし、「希望」と名づけられた静かな水彩もあった。 古い陶器の都グッビオ、ここも「沈黙の都」として名高い。しかし、ここでも抑制はされているが、光も色彩も音楽的な調べによって空間を活性化している。 スペインの聖週間の修道院も題材となっていると聞いた。考えてみれば、私が日大芸術学部で教えていたころの学生だから、長いつき合いである。いつでも彼女の絵画世界の行先が気にかかる。個展の成功を祈りたい。

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